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農から学んだ経済
~あらすじ~
前回、
在庫として換算できる貯蔵性の作物は
実は在庫として換算できなかったりする?
という話を書きました。
たぶん、
ここまでの内容で意見を言いたい方もいると思います。
そう!
大きいものからさっさと出せばいいじゃん!
腐れが隣に移ったら、
大きかろうが小さかろうが商品価値だってなくなるし…
って、
そこまで話をしていないか!?
貯蔵は春の終わりに収穫して、
できれば何か月も後まで出荷できるようにしておきたい。
だけど、
購入する方は大きいものが腐りやすかろうが、
タマネギを手に入れてから、
そう長く貯蔵しないで食すから
貯蔵性なんて全く関係ないもんね。
って、
前にも同じような記事を書いたな…
まぁ、
別視点で話を進めていけばいいか!
もし君が貯蔵性の作物≒在庫として経営を進めていきたいならば、
腐れという要因は常に意識しなければならない。
つまり、
腐りやすいと思われるものから出荷する。
それはお客様に失礼ではと思うかもしれないけど、
そうでない理由を上記に記載した。
それと、
腐ったものの隣に腐りにくいものがあった場合、
腐ったものに触れていると腐りにくいものも腐りやすくなるため、
在庫として確実だったものも在庫でなくなる。
つまりは、
腐りやすいもの(出荷を急がなければいけないもの)と
腐りにくいもの(貯蔵性のあるもの)を
収穫の時点でふるい分けしておけば、
経営面がばっちりとなる。
そうするとこんな反論もある。
全収穫のタルい作業の時に、
仕分なんて作業を追加したくない。
実際、
私がそう思っていましたが、
収穫時に仕分するタルさと
掃除するタルさ、不快さはどちらが上かと言えば、
腐れを触らなければならない後者となる。
まぁ、
大型ハーベスタは大きさの規格によって、
収穫時に仕分するらしいから、
この手の考え方はみな共通っぽい。
(まぁ、仕分の理由は違うかもしれないけど…)
面倒くさくても、
しっかりとやらなければならないところは
ちゃんとやれってことね、タマネギさん?

~あらすじ~

出荷のために掃除をよくしていたなぁ
という思い出に浸りながら、
肝心な説明をせず、
終わらせた子悪党なわたし
さて、
本題に移るとしようかな!
どの作物でもいえることなんだけど
不思議なことに
貯蔵性の効くイモやタマネギって
大きいものから順に腐っていくんだよね…

上の写真のように中が液状になり、
スカスカな感じでちょっと匂う。
まぁ、
栽培という人為的な行為で、
野生種の大きさよりもはるかに大きくしているから、
免疫がいきわたっていなかったり、
そもそも腐れではなく、
呼吸量の増大で実が消費されている可能性も十分に考えられるんだけどね!
そんなことより、

この写真のように腐れが入ってきたものは出荷できないわけだから、
貯蔵性があり、
在庫として換算できると思っていても、
商品価値が消滅してしまってるわけなのね。
つまりね、
貯蔵性があり、
経営面では在庫として換算できるような作物でも、
ちょっと頑張らなければ、
在庫としても扱えないというわけで…
ここから大事な話になるから、次回にします。
というわけで
-続く-
時間がないとのことで、
タマネギの出荷作業を分担することになった。

出荷のために、
外葉を落として(掃除と呼ぶ)、

こんな感じにしてから、
出荷するのけれども、
そろそろ時期的に腐りが出始める頃であった。
つまりは、
コンテナの中にあるタマネギから、
腐れタマネギを除きながら、
出荷可能なタマネギを選別、掃除する作業がある。
そう、
掃除とはこんな感じ?↓

出荷組合にいたときは、
こういう掃除をたくさんしたものだ…
さてさて、
この手の貯蔵の効く作物を掃除しながら出荷作業をするときに
こんな話があったものだ…
おっと、
詳細に入ろうと思ったけど、
もう時間だから、
次回に話を進めることにしよう!
というわけで、
-続く-
レモンバーム、
もともと寒い時期に強いハーブであって、
夏の暑さに対してはかなり弱い。


そう、
暑さにより、葉は小さくなり、株自体がスカスカである。
(昨年の秋あたり:レモンバームの香り)

さて、
このように大きな葉を捨て、小さな葉にしておくメリットといえば…
そう、
メリットを挙げる前にこう思っちゃうよね?
これだけの温度があったら、
光合成が活発になって、
水さえあれば成長が早くなるんじゃないの?
えぇ、
水遣りを放棄しているので、このレモンバームは水不足です。
水をお金に代えて考えてみるとよくわかる。
レモンバームという工場を所有しているとき、
水(すなわち資金)がなければ(製品を)合成(製造)できないわけで、
合成(製造)できなければ商売にならず、
光熱費や人件費の経費がかかる。
対策としては、
季節によって、工場を縮小できる、または停止させればいい。
ここでいう製品を生み出すものが葉緑体であって、
葉緑体の絶対数を減らせば、経費(エネルギー)の損失が減る。
省エネ化!
昔、どこぞの学者が言ってたけど、
生態系において、
最後まで生き残るのは特殊な能力がある生き物ではなく、
どんな環境になっても対応できる能力を持つものだ!
という。
つまり、
快適(安定)な環境の時に得た回路(富)を、
所有することがきついと感じられた瞬間に切り離して、
それを周囲に瞬時に投資することこそ生き残る秘訣なのだろう…
(投資≒自身のタンパクを根元に落としておいて環境向上)
そう考えると、
富の所有に執着すると良いことないね!
お金もタンパクも循環してなんぼのものですから…
前回までの話はリンク先を見てもらうとして
ニンニク、タマネギと秋ジャガをベースに野菜の価格を考えてみると、
下のようなテーブルが出来ると思う
| 作物名 | タネ代 | タネの貯蔵性 | 使用頻度と量 |
|---|---|---|---|
| ニンニク | △ | △ | △ |
| タマネギ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 秋ジャガ | △ | ○ | ◎ |
ニンニクはタマネギと比べて、タネ代と需要(使用頻度)が少ない。
ニンニクは秋ジャガに比べて、需要が少ない。
タネの保存にそれなりの経費がかかり、
それでいてタネ代が高く、需要が低いのであるならば、
手を出すのは賢明ではないだろう。
秋ジャガを考えると
需要がそれなり以上に見込めるならば、
多少価格が高くても、栽培する人はたくさんいるであろうから、
タネ保管に特化した専用の業者が現れてもおかしくない。
まとめると、
ニンニクは主食クラスに消費が見込めないから、
安価にタネを流せる程の施設投資は行わない。
安価にタネが市場を流れる仕組みが出来ていないので、
生産者の売り上げに対する経費が上がる上、
上がる割に需要が少ないから売り上げが見込めない。
そうなると、
ニンニクの値段はどんどん釣り上がっていくはずなのだが、
そう釣り上がっていないのは、
需要が少ない(ただし、潜在的な需要はある)のであるならば、
経費をなるべく下げて、効率的な管理を行うものが現れるもの。
そう、それが…
って、これ以上は記載しなくても察しがつくでしょう!
今まで記載してきたものでもアプローチがあるからね!
物の価格とは、
それを売るためにかかった経費と、
社会を生きる人々がどれだけそれを欲しているか?
で決まるのね。
ある程度の需要があれば、
価格競争が始まり、それっぽい金額で収まるのもまた面白い!
社会とは、
人が制御しているようで制御できない不思議な空間!
前回、
ニンニクは分球を植える。
それだったら、秋ジャガも高くなるんじゃね?
と端折ったあらすじを書いたところで、
今回の話を始めたいと思います。
(今回は主観で記述するので、間違えていてもご愛嬌で)
冒頭の端折った説明を見てわかったかも知れませんが、
前回、記述していなかった要素の補足から
タマネギはタネから栽培すると書きましたが、
こういう経費のかかり方があると思いつきません?
一株あたりの苗のコストを換算すると、
分球購入とさほど変わらないんじゃない?って。
そうですよ!
苗のコストって馬鹿にならないんですよね!

(写真:土だって呼吸する)
一株で玉がひとつしか出来ないタマネギは、
経営するであろう個数まで持っていくには、何万株と苗を用意しなければならない。
まぁ、
そのために育苗をするんだけどね。
さて、
話はニンニクと秋ジャガの話に戻るとして、
タネ代は同じような金額なのに、
ひとつあたりの販売価格に差が生じるかといえば、
それは、
使用用途の多さによるものだと考えれる。
まずはジャガイモの用途を考える…
までもなく、用途はたくさんあります。
続いて、ニンニクを考えてみると…
そういやぁ、ニンニクって用途が他の作物に比べて少ないよなぁ…
そう、
ここからわかることは、
ニンニクの使用の用途が多くないところから、
たくさん栽培しても、ジャガイモほど売れる可能性はない!
ということ
売れる可能性が少ないということから、
どのような流れが考えられますか?

(写真:ニンニク)
話が長くなってきたので、
一旦話を終了することにしましょうか!
-続く-
前回、
ニンニクとタマネギの価格の差について話を始めたんだけど、
何も説明せずに終わっちゃったよね。
そこんとこは申し訳ない。
さて、
今回は価格に関しての詳細についてを考えてみたいと思う。
(ニンニクとタマネギは10倍近くの価格差ができる)
まずはニンニクを見てもらいたい。
(特にタネに関して)


タネの植え付けを見ると、
ニンニクの外側を剥いた時に出てくる分球を植える訳なのだが、
ニンニクの料理をしている人ならよくわかると思う。
ニンニクの分球はとにかく数が少ない!
ニンニクで有名な品種にホワイト6片というものがあるが、
その名の通り、
ひとつのニンニクから平均6片の分球しか手に入らない。
一方、
タマネギは2mmぐらいの大きさのタネから苗を作る。
(写真はないです。)
ここから言えることは、
一株あたりのタネの値段が違うというわけだ!
ニンニクのタネを高品質で保存したければ、
それなりに保管庫を確保しなければならず、
それだけで経費がかかることは安易に想像できる。
…
…
おいおい、ちょっと待てよ…
この理屈だと、
ジャガイモも価格が高騰するはずじゃね?
(特に秋ジャガ)
だって、
ニンニクよりもジャガイモの種芋の方が大きいぞ?
(秋ジャガは切り分けを行わない。そして、収量はひとつの種芋あたり同じ大きさが8個ぐらい?)
さて、
その話の追求は次回にするとしよう!
ニンニクとタマネギは同じような形状をしているのに、
店頭で販売しているものは、なんであんなにも価格の差があるの?
という話になった。
さて、
この話を始める前に形状を確認してみる。

う~ん…
似てるようで似てない、だけど二つとも同じユリ科なんだよね。
それだと、
価格の差が生じるのは、ニンニクがタマネギに比べて栽培が難しいから?
その難しさ故にニンニクが高くなるの?
と思うのが、一般的な考えだと思いますが、
残念なことに、
ニンニクもタマネギも純粋に栽培した場合、
草抜きの回数も栽培期間もさほど変わらないんだよね!
だったら、
ニンニクとタマネギのここまでの価格差は
一体何の要因で発生しちゃってるの?
考えれることは大きくいくつあるんだろう…?
・栽培にかかる経費?
・市場に出回っている量(希少価値具合)?
生産の難易度以外で値段の決定要因って他に何かあるかな?
…
…
まぁ、いいや!
上の二つで話を進めよう!
なんて思ったけど、
これは大事な話っぽいんで、
次回に続く!


