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2007年3月
農場では、土のアーティストたちが常にボクらを楽しませるのです。
本日紹介するのは、ハエの織り成すアートです。
これは味美菜と呼ばれるアブラナ科の菜っ葉モノの作物に描かれたアートです。
アーティストはナモグリバエと呼ばれる昆虫の幼虫です。
どのように描かれるかと申しますと、
生まれた場所( 始点 )から移動することによって、その軌道が白い線となって残るのです…。
って、味美菜が食害されてるじゃねえかよ!
というわけで、犯罪を犯したハエを締め出すことにしました。
とりあえず、始めに終点にいるハエの幼虫を捕獲しました。
証拠の写真は下です。
さて、どうしてくれようか?
昨日、こんなやり取りがあった。
それはボクとあの娘とのやり取り。
「ほら、これ持って遊んでおいで」とボクが言う。
そして、あの娘がデジカメを持ってどこかに行った。
時は経ち…
あの娘からデジカメを返してもらった。
写真を見てみると、何気ない写真が入っている。
その中から、ハウスの中に生えているワラビっぽい写真を紹介します。

ウラボシ科のワラビかもしれません。
俗に言う、シダ植物の一つですね。
シダ植物とは、植物の進化系統樹でいうと、コケの次ぐらいだったかな?とよくわからんことを書きましたが、言いたいことはこれだけ
シダ植物の繁殖は、種子ではなく、胞子で行われる。ということ。
ワラビってあれですよね!
粉にすると、なかなか離れないので
ワラビノリなんてものを作って、重要な契約書などに用いられていたなぁ。
今となっては良い思い出です。
食用として考えられているようですが、食べ過ぎに気をつけて。
中毒になりますよ!
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poisoning/plants/bracken.html
なんて、まじめなことを書きましたが、これだけは伝えておきたい。
二枚目の写真はワラビっぽいものの成長点ですが、
なんか猫の手に似てない?
最後に
なんで、師のハウスの中にワラビが生えてんだよ!
ということを心の中で叫んだのでした。
今朝、ハウスで作業していると
一緒に働く仲間の一人がわめきだした。
“うるせえな”と思いつつ、そいつの近くによってみる…。
そのとき、ボクは見た!
美しいクモの巣…
そこにあったのは、
×( 罰 )印のクモの巣です。
このクモの巣は目立つだろうと始めは思った。
でも、違うんだ!
生き物たちの世界では、こういうやり取りがあるに違いない!
人に例えて考えてみる。
禁止されているものを見ると、ついつい違反してみたくなるのが、人の性。
このクモもこの特徴を逆手にとって、このようなトラップを仕掛けているのでしょう!
結局、生物たるものは、危険な香りは甘い蜜の香りなのでしょうか?
毎日の日課に育苗の管理がある。
育苗の管理とはなんぞや?と思った方
今ここで育苗を理解しましょう!
育苗とは簡単に言って
畑ではない所で種子を発芽させること。
セルトレイやポッドと呼ばれるものがある。
そこに土を入れ、種子を撒き、発芽させる。
ただ、それだけのことである。
この行為に何の意味があるの?と疑問に思った方
そのような疑問を持つことは正しい。
わたしの師、曰く
理由は3つある。( ただし、すぐに思いついたものを言ってもらっただけですから… )
1.畑での発芽時に勃発する雑草との競合を避けることができる。
2.たくさんの種子を発芽させ、均一の品質のもののみ選抜でき、収量をある程度予想できるようになる。
3.畑で栽培可能な状態になったと同時に、ある程度生育が進んだ植物を栽培でき、収穫期間の短縮ができるようになる。
なんてことをつらつらと記載しましたが、今日ボクが言いたいことは他にある。
朝、育苗の管理をして、ふと感じたことがある。
あれ、セルトレイに生えた雑草はほとんどが単子葉だ!


単子葉などと書きましたが、単子葉植物とは一体何なのでしょうか?
まぁ、単子葉を簡単に説明しますと
発芽時に葉が一枚で出てくるものです。
逆に葉が二枚( 双葉 )で出てくるものを双子葉植物と呼びます。
単子葉植物と双子葉植物
単子葉植物の例を挙げますと、イネ科の植物がそれに当たります。
単子葉と双子葉の違いは
ボクのイメージですが、
草本( 草のこと )で考えて、脊椎動物と無脊椎動物程の違いがあると思ってます。
今回の文章を見て、疑問に思った方はいらっしゃいますか?
イネ科が多くても、別にいいじゃないか?と…。
まぁ、そうなんですが、
今回はちょっと変った条件下での栽培なのです。
1.市販の育苗培土を利用している。
( 育苗培土とは、発芽のための土、無栄養で軽い土 雑草の種子はないはず… )
2.育苗培土を重くするため山土の真土と混ぜている。
( 山土の真土とは、山にある地面の結構深いところにある土、無栄養で一応無菌… )
この二つの条件下で、セルトレイで育苗をした。
よく考えてみてください。
山土の真土にしか、雑草の種子の入っている可能性はありませんよね?
それなのに、発芽した雑草は単子葉ばかり
ここで考えられることとして
1.購入培土がクソだった。
2.山土に単子葉植物の種子しかなかった。
1を考えてみる。
それを言っちゃ御終いですが、それなら双子葉植物の種子があってもよいはず…
2を考えてみる前にもう一度、購入培土について考えてみる。
購入培土の成分の中には、ピートモスと呼ばれるものが入っています。
まぁ、池の中の成分を持ってきたものですが、そこに滅菌処理されていない種子が入っていた可能性も…
1の後半の考えは抜きにして、2を考えてみる。
山土の真土に単子葉植物の種子しかなかった。( 有効な種子 )
まぁ、考えは出し切ってはいませんが、
所詮日記なので、話を先に進めます。
想像してみて下さい、山ができたときの光景を…
その頃の大宮町奥大野は一体どんな植物たちが生きていたのでしょうか?
ボクの考えでは、山土の真土があった場所の昔の姿は水田だったのでしょう!
水田の上に土砂崩れか何かで、土が堆積し、その頃の種子が発芽せずに休眠を始めたのでしょう!
いつか、快適な環境を取り戻すことを夢見て…
このような種子が地面に落ちたまま環境悪化で発芽できないままの状態のことを休眠と呼び、そのような状態の種子が土壌中にたくさん存在している現象をシードバンクと呼んでいます。
最後に報告
セルトレイに生えた雑草を無差別に30個体集めて双子葉のカウントをしました。
なんと、1個体が存在していました。
というより、トレイ中の全雑草をあわせて1個体でした。
その双子葉はこいつです!
もしかしたら、レアなやつかもしんない!
仮説が甘いことはツッコまないでね、おねがい!
おまけ
双子葉作物の下に発芽した単子葉植物の写真

「先生、この前の技術が成功しました!」
ボクは管理者兼師匠に意気揚々と結果報告をしに行きました。
何の報告かと申しますと、
先日、葡萄の丘公園で行われたクローン植物( 挿し木 )のことです。
クローンイチジク君の先に芽が出てきました。
つまり、彼はここで生きるということを決心したことになります。
イチジクの芽を見て、思い出したことがあります。
昔の人は春の楽しみとして芽( 冬芽 )を観察し、それを動物に例えたりする遊びがあるそうです。
成美堂出版の街の樹木観察図鑑にこんなことが書いてありました。
やがて来る春に伸びだす力を、冬芽の中にじっとたくわえ、暖かい春風を待っている。この冬芽の姿をルーペで観察してみると、それぞれに冬風や雪に耐える工夫をこらしており、植物が厳しい冬を乗り越えることがいかに大変なことかがよくわかる。
また、冬芽はたいてい葉の落ちた付け根のあと、すなわち葉痕のそばについている。この葉痕の形がなかなか面白い。イヌの顔、ヒツジの顔、いや誰それにそっくりだなどとほくそえんだりもする。と。
では、この目線でイチジクの芽を見てみましょう!
「先生、ラッキョウにしか見えません!」
ありがとうございます。
コメントに返事は負担になると思っていましたが、これからはコメントに対して返事をしていきたいと思います。
では、今日の植物のお話に移りたいと思います。
朝、地に這いつくばって様々なものを観察していると、葉の先に水のたまった植物たちを結構見かけます。

上の写真はナス科作物の幼苗です。
別に水をあげたわけではありません。
その証拠に雑草でも探してみました。

ほら、マメ科雑草でも!

イネ科雑草でも!

キク科雑草でも!

しまいにゃあ、アブラナ科の作物でも水がたまっています。
一体、これは何なのでしょうか?
わからないので、推測してみました。
植物が光合成で作り出すものとして有名なのは糖ですね。
糖は呼吸によって、完全分解されると水と二酸化炭素とエネルギーに変ります。
呼吸は植物でも行われます。
( ちなみに糖、アミノ酸と脂質の分解( 酸化 )によって生じた水を代謝水と呼ぶ。)
ボクがこの現象を見たのは、午前八時。
結構朝早いですね。
これはきっと、夜間の呼吸によって代謝水がたまりすぎて、葉の上にたまったのかもしれない。
確か、葉の先端はまだ細胞分裂が活発だった気がするし…
すみません。
勉強不足で、こんなに綺麗な現象を理解できないなんて…。
まだまだ、世界は美しい。
ちなみに、ボクの仮説の代謝水ならば、
人間に置き換えてみると小便に近いよな!
(成分的には遠いが)
そう考えると、あまり綺麗じゃないな。
ハウス内にアブラムシが大量発生しました。

見ての通り、インゲンがアブラムシによって枯れてしまいそうです。
にっくきアブラムシに対して、
「このやろうめ、ふざけんじゃねえぞ!」
と憎しみだけを増やしても、何も変わりません。
不快感だけ募っていきます。
憎しみは何も生みません。
そこで、
アブラムシ取り放題祭を開催してしまいました。
この祭りには、多数の参加者( 昆虫 )が着てくれました。
その中で、たくさんの仲間を連れてきてくれた参加者がいます。

それが彼です。
誰か、この昆虫の名前を知りませんか?
近所の図書館に行っても、こいつの名前を知ることはできませんでした。
このイベントに参加してくれた昆虫なので、きっと我々の主旨を理解し、協力してくれると信じています。
作品名 クモ

この写真は、ボクがハウス内の戸締りをしようとしているときに突然目の前に現れました。
かなり、びびりました。
だって、そうだろ。
いきなり目の前にクモがいるんだぞ。
しかも、予想しない場所に。
そのチキンなボクが全力を振り絞って撮影した写真が今回展示した写真です。
でも、ここの農家さんの家族に見せてみたら、こう言われました。
「よくあることだよ」と。
しかも、農家さんの娘さんに…
がっかりです。


